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お寺の入り口である山門(さんもん)。赤胴板葺屋根を支える柱は鉄筋コンクリート造りになっています。昭和41年(1966)9月25日の台風によって倒壊し、その後昭和43年(1968)に再建されました。
本堂は木造で、屋根は瓦葺。昔ながらの古い本堂です。南向きに建てられていますので一日を通して日当たり良好。
建築年月日は現在調査中ですが、昭和8年(1933)に本堂改築及び屋根の葺き替えが行われた記録がありますので、最低でも80年は経過しています。
本堂内陣です。中央にお釈迦さまをはじめとする諸尊、日蓮大聖人がお祀りされています。中央より右手に鬼子母神さま、左手に開山日運上人が祀られています。
どのお寺でもそうですが、仏具一つ一つが檀信徒の皆様よりご寄付いただいた、ご供養の心の結晶です。長い間、多くの人に支えられながら、当山が現在までその歴史をつむいでいる、そのことを今を生きる私たちは決して忘れてはいけません。
当山には鬼の顔をされ、諸々の悪縁・難を払う「鬼形鬼子母神(きぎょうきしもじん)」さまと、天女のような優しいお顔をされ、子供たちの健やかな成長を見守ってくださる「子安鬼子母神(こやすきしもじん)」さま、そして同じく法華経守護の神である十羅刹女(じゅうらせつにょ)さまが奉安されております。
鬼子母神さまはもともと1000人ともいわれる多くの子供を持つ夜叉(やしゃ)でした。そんな母の顔を持つ夜叉の主食は人間、それも子供を捕まえては食べていたため、人々から恐れ憎まれていました。
お釈迦様は、恐れおびえている人々そして、その過ちに気づかない夜叉を救うことを考えられ、その末の子を隠してしまいました。
子供がいないことに気が付いた夜叉は四方八方を探しますが見つかりません。嘆き悲しみながら、藁にもすがる思いでお釈迦さまのもとを訪れます。
その様子を見たお釈迦さまは「1000人のうちの一人がいなくなったのでもお前はこれほどにまで悲しみ、苦しんでいる。一人しかいない子供を奪われた親はどれほどのものか。しかも、お前はその人の子の命を奪ったのだ」と戒めました。
そこで夜叉ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦さまに帰依(きえ)し、仏法守護・安産・子の守り神となり、人々に尊崇されるようになったとされています。
本堂左手には、当山を開いた峻嶽院日運(しゅんがくいん にちうん)上人のご尊像と、法雲寺歴代上人のお位牌がお祀りしています。
歴代上人のお位牌の一段下からは、先の戦争で出征し亡くなられた方のお位牌が祀られています。
また、本堂西の間には当地より出征され、その尊い命を落とされた方々の遺影も祀られています。写真には、お名前とともにいつどこで、何歳の時に亡くなられたのかという記録も残っています。当時の住職が記録していたようです。
以前、写真を外したらどうかとの意見もありましたが、次の世代へ戦争とはどのようなものかを伝えるためにも、そのままにしてあります。
当山檀信徒各家のお位牌が収められています。お墓参りの前には、本堂そして位牌堂にお参りください。
昭和56年再建。当山本堂の裏山にあり、月原地区を一望できます。
七面大明神(しちめんだいみょうじん)は、法華経を守護するとされる神さまです。末法総鎮守(まっぽうそうちんじゅ)七面大明神とも称されます。日蓮宗が広まるにつれ、法華経を守護する神として全国各地の日蓮宗寺院で祀られるようになりました。
平成2年(1990)再建された鐘楼堂は、黄金崎美術館閉館のおり、鈴木伊三郎氏より寄贈されました。黄金崎美術館跡地は現在、ガラス作品の展示や工房体験ができる黄金崎クリスタルパークになっています。
かつてあった梵鐘(ぼんしょう)は、江戸時代に鋳造されたものでしたが昭和17年12月8日、先の戦争における物資不足のため供出となり、しばらくの間当山には梵鐘がない期間が続きました。
供出された梵鐘は、当山に残された記録によりますと
享和3癸亥 7月吉日鋳造(中略)当山第15世 日艶代
鋳 師 三島沼上忠左衛門
大願主 郷中大中小施入檀方中
直 径 2尺1寸(約63cm) 丈 3尺4寸(約1m)
重 量 200貫(約750kg)
現在、当山では除夜の鐘を行い、多くの方に鐘を撞いていただいています。
ご参拝のみなさまは、山門正面及び右手の駐車場をご利用ください。
当山には備え付けの手桶(ておけ)と柄杓(ひしゃく)があります。自由にご利用いただけますが、この手桶や柄杓も、先祖供養のためにとご寄附いただいたものです。粗末に扱わないようお願いいたします。
宗派 | 日蓮宗 |
寺号 | 法雲寺(ほううんじ) |
ご開山 | 峻嶽院日運上人(天文14年:1532年) |
住所 | 〒410-3501 静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須1122-1 |
電話 | 0558-55-0745(FAX兼用) |
その他 | 参拝者専用駐車場完備 (普通車30台程度。ただし道路の関係で大型バスの乗り入れ困難) |